人がいつから着ることを始めたのか定かではありません
でもそれはいのちをいただくことから始まりました
獣のいのち 虫のいのち 草木のいのち
人がどのように布を作ることを始めたのか定かではありません
でもそれは自然の力に気づくところから始まりました
太陽の力 水の力 分子の反応 円運動
いのちと自然の力から人は衣をつくりました
糸を紡ぎ 色を染め 布を織って
そのどの工程も一筋縄ではいきません
その方法を得るためには幾度とない試行があったでしょう
そして得られた衣を生み出すためのわざの数々
そうやって人はずっと衣を着てきました
人が社会で生きるためには衣を着なければなりません
“いきること”は“衣着ること”でもあります
はるか先の世代までもいきられる世の中に
だからこそ一切を捨てずにめぐらせる
つかうときにはつかいきる
今ひとたび必要とされるのは、いのちを尊び自然とともにある人のわざ
めまぐるしく流れゆくこんな時代だからこそ
わたしは歩んでいきたい
先人たちの智慧とともに
自然の力に抗わず
いのちのいろどりに照らされて
伊豆蔵明彦
